ヴェスタールカその後

※アイキャッチ画像を変更しました。
Temple of Vesta:
Wightwick, George, 1802-1872 (Artist)/Baynes, Thomas Mann, 1794-1854 (Lithographer)/Hullmandel, Charles Joseph, 1789-1850 (Printer)




このブログで最も訪問されてる記事は何か。

それはアルレキナーダについて書かれている記事だったりする。(ティアラ屋のブログなのに!爆)

これね。

余りにも情報が少なくて個人的考察が多めの記事なので、あまり注目されたくないのですが。。。

まぁ相変わらず情報が少ないってことなんだろう!(開き直り)

そしておそらく情報が少なくてたどり着いてこられていると思われる記事もう一つ。

古い記事ですね。。もう10年前だよ!
あの時赤ん坊だった末っ子がもう小学校最後の年になっててよ!!(白目)

それなのに「ヴェスタールカ」で検索したら検索結果1位になってるんですよorz

どれだけ情報少ないのさ。。。(-_-;)
(ちなみに動画は大分増えているようで、あの当時2件しか見つけることができなかったのが今は結構あるようですね)

検索順位2位になっていた知恵袋の解答によると、



これだけに限ったことではありませんが、バレエには謎の演目がたくさんあります。DVD化されていない、各バレエ団のレパートリーなんかは舞台でしか見ることができないので、ヴェスタールカもそれにあたります。



ただワガノワバレエ学校では比較的低い学年の初歩的なヴァリエーションレッスンとしてヴェスタールカを採用していた(いる)らしく、市販されているワガノワ系のレッスンヴァリエーション集などにはこのVaが収録されていることもあり、見る機会もあります。

Yahoo!知恵袋アンサーより
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1293248407


そうなのか!(ハラオチ!)
私なんぞよりこの方の回答が検索1位になるべきなのではないか。。と思ったけど
私の記事が1年ほど早くてその分見に来られる方が多かったのであろう。多分。







ところが、ところがですよ。。。



今回ふと気が向いてまたヴェスタールカを色々調べていて気になることを発見しました。



“vestalka variation paquita”

他にはVariation from Paquita、 Paquita variation "vestale" 等。



という検索語句が出てくるということです。



先程の回答者さんの答えにもあったように、ヴェスタールカという演目のヴェスタールカが躍るヴァリエーションのはずなのですが、パキータ????なぜに??



ここに動画を載せることはできないので興味があれば検索していただいたらと思いますが、曲は同じものです。



アップされているヴェスタールカの動画、私がちらっと見た限り衣裳はまちまち、、
白もあれば、青も紫も。
ティアラにクラシックチュチュが多いイメージですが、パキータあるあるの一輪バラの頭飾りもあります。
チュチュもクラシックチュチュが多いけどオペラチュチュのもあり。



…ものすごく衣裳解釈的にカオスな状態でないかい??



パキータヴァリエーションの「いろんな演目と踊りが被ってる?」という点についてはロシアのバレリーナたちが自分のお得意のヴァリエーションを踊ることを許されてたからとか、色んな時代の色んな振付家(演出家?)が好きな曲を選んだからとか、そもそもがガラ公園的な演出目的でなされたとかで、パキータだけじゃなくて、海賊とかドンキetcあるあるな話ではあるんだけど、



パキータの演目の中でそういう使い方はアリなんだとしても、そういう理由ならばコンクールとかで単発のヴァリエーションとして踊る時にパキータのヴァリエーションとして踊るのはどうなんでしょね。
本来の演目の本来の役柄で踊るので良くないかい???(-_-;)



名前も“ヴェスタールカ:神殿の神官”って言ってるわけだしさ。。(衣裳もパキータの物でないわけだしさ。。) 



細かいこと申しましてすみません。
まぁティアラ屋としては衣裳の役解釈だって大事なことなんだから、こんなカオスは気持ち悪いんじゃ。ということで愚痴お許しを。



さてついでなのでヴェスタールカについてもう少し蘊蓄が追加されましたので簡単に書いてみます。
ご興味のある方はお読み下さい。
興味のない方はこれにてさらば。コロナのせいなのか子どもの受験のせいなのか何かしたいという気持ちが下がりっぱなしなので次の更新がいつになるかは分かりませぬが、、秋にGuild Balletの方でまた考えてることがあるのでそろそろ気持ちをあげていきたいところ。





ヴェスタールカ/Vestalka/Весталка



検索で出てくるのはオペラ(La Vestale



音楽:ガスパーレ・スポンティーニ・リブレットヴィクトール・ジョイ
世界初演:1807年12月15日 パリオペラ座



オペラのあらすじなどは以下↓を参照☆



https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%81%AE%E5%B7%AB%E5%A5%B3


探すのに苦労するバレエ版(The Vestal)


音楽:ミハイル・イワノフ・リブレット:セルゲイ・クデコフ
世界初演:1888年2月17日 サンクトペテルブルクのインペリアルマリンスキー劇場



上演経緯などは以下↓参照☆



https://en.wikipedia.org/wiki/The_Vestal



あらすじ



時は古代ローマ。



百人隊長のルシオは、ジュリアス・フラック上院議員の次女アマタと愛し合っていた。
ルシオは1年の間戦いに出なければならなかったが、彼が帰国したら二人は結婚することになっていた。
しかし、女神ヴェスタの神殿の司祭が上院議員の家を訪れたことで恋人たちの運命は大きく変わってしまう。


司祭らは、30年間女神に仕える巫女(ヴェスタールカ)になる未婚で貞潔な若い乙女を探していた。
フラック上院議員はアマタを隠そうとしたが、ルシオを愛するがゆえに妹にひどく嫉妬する長女のクローディアの策略により新しいヴェスタールカを選ぶ儀式は進み、アマタは選ばれてしまう。

ルシオとの結婚はもうかなわない。
傷心のアマタ。
喜ぶクローディア。

しかし邪悪なクローディアの企てはすべて無駄に終わった。
1年後に戻ったルシオはクローディアには見向きもしなかったのだ。
ルシオはフラック上院議員と出会い、ヴェスタールカになったアマタを見てショックを受ける。

彼女はまだルシオを愛していたが、父の恥となることを怖れ、彼と一緒に逃げることを拒絶した。
愛する者を失ったたルシオにとって人生はもはや意味を持たない。
彼は戦って死ぬべくコロシアムに向かった。
後を追って止めようとするアマタ。

アリーナにて。
ルシオは対戦相手に圧倒されていた。
憐れみか死か。
問われた彼は死を選び、相手の剣で自らを貫いた。
急ぎ駆け寄るアマタの腕の中で息を引き取るルシオ。 ルシオの体から抜いた剣でアマタも自害し、二人は共にこの世に別れを告げた。


The Vestal

The Marius Petipa Society (https://petipasociety.com/)より


※上記ページのあらすじ解説より、適当に意訳してみました~(勘違いしてるところがあったらご指導ヨロシク)



なんか、バレエの物語って似たような話多いね(ぼそっ)
件のヴァリエーションがこの物語の一体どこの部分に出てくるかは結局分からずじまいでした。
そもそもAmata variation じゃないしなぁ。。(--;
知っている方がおられましたら教えて下さい。


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