0.001㎜
タイトルの0.001㎜というのは日本の職人技のすごさが紹介される時に聞いたことのある数字のなかで一番小さいもの。(もっとすごい数値もあるかもしれませんが)
機械では0.01㎜までしか加工できないからと手の感覚だけでそういう単位の誤差を修正してしまうという、、、まさにどんだけ\(゜ロ\)(/ロ゜)/!?!?な驚異的数字です。金属の切削とか磨きの加工の技術で、そんな数値が出てくる。
0.01㎜になると更にいろんなジャンルでそういう数字を見かけるので、人間の感覚っていうのはすごい。いや、熟練職人の感覚ってのは本当にすごい。
(ちなみに太い髪の毛で0.1㎜、細い毛で0.06㎜ぐらいだそう)

じゃぁ、ティアラに0.001㎜の精度が必要かと言われると、全く必要ではない。特にバレエのティアラに至ってはお客さんが至近距離で見るわけじゃないんだから、ぶっちゃけ数ミリ単位の誤差があったところで、多分誰も気が付かないだろう。
お客さんは踊りを見るのであって、ティアラをガン見しているわけじゃない(私は職業病でガン見しますが)
というかハンドメイドっていうと誤差というより1点1点違うところが良さという面もあるので、ティアラ屋が出すには全くお門違いな話題ではある。

 
ただ、遠目で見るからあまり神経質になる必要はなさそうとはいってもティアラの場合左右対称とか微妙なカーブのライン等正確さが必要なところもあるので、上記のような話を聞くとなんだかとっても強い憧れを感じてしまうのです。

 
でもまぁそんな数値はとても程遠いものではあるんだけど、私、大分職人になってきたんじゃない?と思った昨日の成果。

2016-02-07 23.13.30ロウ付けの場合、軽銀細工と違って図案の上で位置確認しながらパーツをくっつけるわけにはいかないので慎重に正確な合印をつけながらやるんだけど、合印は一旦炎を当てると見えなくなってしまうしロウが溶ける際にずれることも多いので、目視でずれを調整すること多々。
そんなことを繰り返しているうちに途中から目が鋭くなってきたのか印に頼らずともほぼ目視だけで左右差のずれが結構な精度で分かるようになってきた。(何回繰り返しているんだって感じ?)

そもそも今回のデザインはパーツ自体からしてちょっとした狂いも許されない。
柔らかいアルミで作っても左右対称にするのはなかなか難しいデザインで正直今の私にはまだ難しすぎるかなぁとは思ったんだけど、以前このティアラをお求めくださったお客様の誕生日だったので、思い切って挑戦することにしてみたのだ。

 
パーツを作るのに3日、ロウ付けに2日、、どんだけ時間かけてるんだ;つД`)って感じだけど、その努力の甲斐あって“正確さ”は格段にアップしたような気がするのね。
ブログには書かなかったけど「同じティアラ3個作成」後のチャレンジとしてはいい練習台だったと思いました。
って、石座をつけてないからまだまだ大きな山がそびえたってるんだけど;つД`)

でも、少なくとも0.1mmの世界は到達したかな?
0.01いつか、0.001㎜の世界も見ることができるようになるのかな←すぐ調子に乗る

今日も地道な努力は続くよ((((oノ´3`)ノ☆皆さんのレッスンと一緒に頑張るよ

 
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同じティアラ3個は「まぐれではない製作」を目指すためにチャレンジしたもの。Estherのティアラのデザインの中で一番パーツ少なく、シンプルなデザインではあるけれどラインも大きさもスタンダードなので、使い勝手よく、結構人気商品でした( *´艸`)
現在は鍍金の業者さんのもとで、一緒に鍍金風呂に入る仲間を待って休眠中です、、早く数作らなきゃ💦

2016-01-29 12.04.16
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