保育士関連ニュース徒然:男性保育士について思うこと。
Yahoo!ニュースで昼寝中の園児に強制わいせつの疑い 岐阜・多治見市立保育園の保育士を逮捕というニュースを目にした後、

今度は「ロリコン扱い」男性保育士が直面した壁という記事があがってきた

(Googleアラートっていうので自分の関心のある言葉(保育士)を入れておくと、関連するニュースを自動的にピックアップして送ってくれるのです。)

男性保育士さんの働き辛さ。。。難しい問題だ。

ぶっちゃけ言えば、一人でも子どもを性的対象で見る男性保育士がいると知った以上、保護者としては男性というだけで警戒してしまうのは仕方ないことだと思うのです。
男性保育士全員がそうじゃないと頭では分かっていることと、そういうニュースを見た時に、自分の園の先生がもし小児性愛者だったら?という思いを持たないということは別の話ではなかろうか。

実際、こういうニュースを聞いて、即「男性保育士は嫌!」と大半の保護者が言い出すわけではないと思う。
うちの先生は多分そんなことはしない、大丈夫と信じてはいるけれど、本能的な衝動が絶対ないとまでは言えない、不安はぬぐえない。だから安心できるようにしてほしいと思う人が大半なのじゃないかな。(少なくとも私はそう)

そういうニュースを目にして誰よりも傷つくのはだれか?ということを想像する頭のないヒステリック保護者の発言が保護者の総意ではないはず。
一部の事例を見て「わが子を担当してもらいたくない」と決めつける人は、もとより個々の保育士の資質など見てはいないのですから、そういう人の言葉に振り回されず偏見を跳ね返して、より一層「信頼できる先生」と言われるように誠実に頑張って欲しいです。

ただ、この記事のロリコン扱いされた保育士さんの
>小学校の教師が男性でも何も言われないのに、なぜ、保育士だとロリコンと言われてしまうのか。

という疑問が出てくるあたりは、彼にもそういわれるだけの原因はちょっとあるんじゃないかと私は感じました。

小学生と違って、未就学児はまだ大人を全面的に信頼しているところがある。
小学生なら先生に不満を持ったら親に「あの先生嫌だ」と言えるけれど、小さい子供というのは大人の悪意のある行動を見抜けない。
だから嫌なことがあっても、先生が悪いという発想は、よほどのことがない限り出てこない。
また子どもを預ける母親たちにしてみれば、子どもを預かってくれる先生の不興を買って自分の見えないところで報復されたら困るから、先生との関係を悪くしたくない。
うかつにわが子に先生への不信を植え付けるわけにはいかないから、これまたよほどの証拠がない限り、先生が悪いという目では見れない。
(まぁ大人の方は自分の意に沿わなければすぐに悪者にするモンペという人種もいるようではあるけれど)

だんだん子どもの様子がおかしくなっていっても、それがどうしてなのか、どうしたらいいのか親も子自身も分からないということがよくあるわけで、そういう不安をぬぐうキーマンである先生が信頼できるかどうかというのは小学校教師の比ではないことぐらい、保育所・幼稚園の先生達は分かってないといけないと思う。

加えて、小学生は先生に着替えを手伝ってもらう必要がないから、教師に性的部分をさらすことはない。
保護者から見て、男性保育士にやってもらいたくない仕事というのは何かを考えたら、小学校教師がなぜロリコンと言われないのか、、、すぐ分かることでしょう?
実際小学校の男性教師が女児の体操服や水着の着替えのお手伝いをしてみたらどうなるか。
それこそ保育士の比ではない、どえらい非難を浴びることになるじゃないですか 爆
そういう内容の仕事じゃないから言われないだけの話。

こんな発言が出てくる時点で、保護者が何に不安を感じるのかということを彼は本当には分かっていないという気がする。
だから不安を増長させる何かを安易にやらかしてしまってロリコン呼ばわりされたんじゃないのか?って思う部分もあるのです。事実はどうか分からないから断定できないけど、一人じゃない多くの人に言われるなら、火のないところに煙は立たないんじゃないかって。

またこの記事を書いた方は「ジェンダーブラインド(保護者の無意識の性差別)」を問題にしておられるようだけれど、違いを意識することと、差別とは違うと私は思う。
100歩ゆずって母親たちが男性保育士に対して女性保育士と違う目で見ることが差別だとしても、それを非難することは今すぐに必要な解決をもたらすどころか、関係にひびを入れるだけじゃなかろうか。

「男性はわが子に性的な害を与えるかもしれない」という母親達の不安を取り除く努力をしても、なおかつ男性だからという理由だけで取り付く島もなければ、そこで初めて差別と言えばいい。
でも、個人的な試行錯誤はあるかもしれないけれど、保護者目線で言えば実際には不安を取り除くための取り組みはまだまだ足りていないように思う。

そんな時に「差別だ」と断定してしまうことは、保護者と保育士の溝を深めるだけじゃないかなぁ。

そもそも、なぜ、男性保育士と女性保育士の仕事内容が同じ必要があるのだろう。
保育士に限らないけれど、適材適所というのはそんなに差別的な思想なのかな?

性的にデリケートな仕事は女性保育士がやる代わりに、力仕事は男性保育士がやるとか役割分担をはっきりさせればいいだけのことでしょうに、、

「ぼくには女児の着替えをさせたりオムツを替えたりさせてもらえないんですか!?!?」って怒りだすような人なら明らかに不適格だから論外。
でも、オムツ替えの時に赤ちゃんが気持ちよさそうにする顔が好き♡という理由とかでオムツ替えの仕事もやらせてもらいたいというなら、女性は女の子、男性は男の子のオムツ替えを担当する、と明確にすればいいだけの話だし。
(少なくとも、私が社会福祉士の授産施設に行った時に、男性の職員は女性のトイレの介助はできないから、あなたがやって下さいと言われた。何もわからない時に丸投げされて困ったけれど、それはまぁ当然のことでしょうと思った記憶がある)

子どもにそこまで神経質にならなくてもっていうかもだけど、現に小児性愛者が存在して、犯罪行為をしているわけだから、保護者が神経質になることをおかしいということはできない。
十分配慮が必要な事項だと思う。

誤解されないように配慮する、ということよりも自分のやりたい仕事ができないということの方が大事なのかな?それともそういう役割分担する余裕がないほど現場はいっぱいいっぱいのだろうか、、(-_-;)

保護者が性の問題で不安なら、性に関わる部分は徹底して分業にすればいいだけと思う私は単純すぎ?性に関すること以外の保育を男女両方の視点で行うためにも必要だと思うのだけれど。

性差別ではなくて、そういう人材登用が今までなかったから違和感があるだけで、今の男性保育士の働き辛さは適材適所を模索する過程の苦しみだと私は見ています。
男性保育士の総数が増えて珍しくなくなれば、消えていくものじゃないかな。
性的暴行を働くような保育士を抑止するためにも、男性保育士は絶対必要。
(異性よりも同性の方が抑止力は大きいはず)

給料が安いから男性で保育士になろうかという人はまだまだ少ないだろうけれど、ぜひ給料も社会的地位も上げて多くの男性に保育の道に進んでもらいたい。
次世代の人達を育てる仕事はとても大事だと思うし、(めちゃくちゃ大変だけれど)その仕事からもらう幸せも大きいと思うんですよね。

家庭に父親と母親がいるように、保育士も男性と女性、両方揃っているのが自然だと思うのです。

今保育士として頑張っておられる男性の皆様。一部の不届きな者によってまた嫌な思いをされてるかもしれませんが、真剣に子どものために働いておられることは、分かる保護者には分かってもらえるはずです。
頑張って下さい。応援してます。
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